おはようございます。
双子出産の帝王切開当日の様子をつづっています。
長くなるため記事を分割しています。
前回の記事と続きの記事はこちらです↓↓
双子出産~帝王切開当日の様子その4~術後の麻酔の切れ方に焦りました
双子出産~帝王切開当日の様子その5~当日の夕食の温かさにひと心地
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9:40
オペが開始されました。
手術室にいらっしゃた先生全員が「麻酔科、〇〇」のように、自分の名字を一人ずつおっしゃっていたのが印象的でした。
「始めます」という声が聞こえました。
切るところの最終チェックをされていたのか、お腹にさわられている感覚がありました。
すでに切られているときには全く気づかず、麻酔科のベテラン先生に「えっ、もしやもう切られてます?」と聞いたら、「うん、切られてるよ!」と明るく答えられました。
麻酔の威力にびっくりです。
定期的に血圧計がブオーンと動き、腕が締め付けられました。
麻酔科のベテラン先生に「気になるよね」と言われましたが、逆にいい気分転換になりました。
胸の下以降は全く感覚がないので自分の体だという実感がしません。
血圧計と心電図の一定さが心地よかったです。
10分ほどして「破水するよ。もう産まれるね」とベテラン先生がおっしゃりました。
「第一子産まれました!」という声とともに、元気な産声が聞こえました。
思わず涙が出ました。
押し寄せる感動というよりも、本当にじんわり涙が出ました。
その3分後に「第二子産まれました!」という声でさらに涙が出ました。
こちらの産声もとても力強かったです。
すぐに自分の左手に置かれていた保育器に2人とも寝かされました。
小児科の先生たちが6人がかりで2人をチェックされました。
眼鏡を持ってきてもらい2人の様子を見ていると涙が止まらず。本当に無事に産まれてきてくれたことに感謝でいっぱいでした。
お姉ちゃんの方から連れてこられ触らせてもらいました。
ちっちゃい、、、
でもさっそくあくびしたりふにゃふにゃ泣いたり、たくましい姿が見られました。
次に弟くんもきて同じくあくびしたりふにゃふにゃ泣いたり。
手術室では弟くんのほうがよく泣いていましたが、ルンさんたちと対面したときはお姉ちゃんのほうがよく泣いていたそうです。
あっという間に小児科の先生方に連れていかれ、人が一気に減り、手術室が急に寂しくなりました。
あっ、主役たちが行ってしまったと思いました。
その間もお腹の処置は淡々と進みました。
子宮収縮のためか、ずっと胸のあたりを上から押さえられている感じで少し気分が悪くなり、再度酸素マスクを当ててもらいました。
目頭あたりが痛くて、これが噂に聞く手術中の頭痛かと思っていたら…
眼鏡をかけたまま上から酸素マスクを当てていたので、フレームが当たって痛いだけでした…
自分で冷静にその状況につっこみを入れて、すぐに自分で酸素マスクをずらしました。
このように意識がはっきりしているところが、局所麻酔のすごいところです。
途中、背中がすごく痛くなりました。
磔(はりつけ)状態でお腹~胸のあたりを押されているので、反った状態が続いたからのようでした。
この体勢がつらすぎて左手を動かそうとしたら、もう左手は固定されていなかったことにやっと気づきました。
左手を顔のあたりに移動させて、ようやく痛みも落ち着きました。
首の上あたりに設置されている手術部位を見せないための布を設置している棒をまたいで、血の通るチューブがありました。
ときおりごぼっと音を出しながら血が通っていきました。
すーっと流れていくときもあり、出血はそろそろその辺で終わりにしてくれ!と思いながら見ていました。
意外に先生たちは談笑していました。
主任先生が、「子宮の収縮もいいし、帝王切開の手術としては成功ですよ」と顔のあたりに来ておっしゃったので安心しました。
ようやくお腹~胸の圧迫が終わりました。
縫合中だったのか、淡々とした時間が流れました。
圧迫感さえなければ、まったく痛みは感じないので、手術中にもかかわらずついうとうとしてしまいました。
手術中に寝るのはちょっと怖かったので、あかんあかんと思って、自分のお腹の上のライトを見ていました。
赤~ピンクと水色~青の2色が放射状に発せられていて、印象派の絵画みたいと思いました。
11:10
「終わります」の声で手術は終了となりました。
壁のデジタル時計で1:33:25と出ていました。
次々と器具が外されていき、最後に麻酔の様子を見るため横向きになりました。
その後、病室のベッドに6人がかりで移されました。
あらかじめ術後に着る服がスタンバイされていました。
どうやって着せるのだろうと思っていると、術後着の前後をスナップで止めていく方式でした。
なるほどと妙に感動してしまいました。
11:20
手術室を出ると、実母とお義母さんが待っていて、お疲れさまと声をかけてくれました。
なんだか眠くて、あまり返事ができませんでした。